会長挨拶

第47回日本心血管インターベンション治療学会 東北地方会
会長 山本 義人
(いわき医療センター 循環器内科 主任部長 兼 心血管治療センター長)


このたび、第47回日本心血管インターベンション治療学会東北地方会の会長を拝命致しました いわき市医療センターの山本 義人です。
今回のテーマは、「継承」とさせて頂きました。
前回大会も「継続」をテーマとしていて、なんだか似ているな、と思われる先生方も居られるかと思います。しかし、今般のカテーテルインターベンション領域の状況を鑑みるに、今まで築いてきたものを、これからへの期待も込めて次世代に受け渡していく、と言う事が非常に大事な時期なのだと個人的には痛感せざるを得ません。
私事ですが、仙台オープン病院の循環器後期研修医を皮切りに、これまで32年間、数々のカテーテルセンターでこの世界に従事してきました。第一世代と言われる鈴木先生・玉井先生・加藤先生たちを仰ぎ見ながら、東北の地で田巻先生・木島先生に教えを請うてこれまでこの道に精進してきました。さらに第二世代である加藤敦先生・片平先生・佐藤匡也先生にも何かと引き立てて頂き、今日の私があると思っています。もちろん、同世代の先生方とも時に助けてもらい、時に刺激を受けて育てられてきたと感じております。
翻って自分はどれだけのことを次の世代の人たちに引き継いで来れたか、バトンを渡すことが出来たか、と考えると忸怩たるものがあります。
自分たちが受け継いできた技術・ノウハウはもちろん、全国・世界の多くの先生方とのネットワーク、などなどをどうやって受け渡していくか、残された時間はそう多くないと感じます。
成熟してきたPCIの世界、今まさに発展途上のEVTの世界、これからさらに拡大して行くであろうSHDの世界、を牽引していくべき若い世代に、本会が刺激のある、実りの多い会であることを、さらに、私と同世代以上の先生方には自分たちのこれまでを振り返っていくひとつのきっかけになってもらえることを、願ってやみません。
冬の寒い時期ではございますが、温暖ないわき市での開催となります。
ご不便をおかけいたしますが多く皆様の演題登録や学会への参加を賜れますようお願い申し上げます。